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エネルギーマネジメントシステム(EnMS)規格 ISO50001:2011

ISO50001は、組織がエネルギー効率等を含むエネルギーパフォーマンスを改善するために必要なシステムやプロセスを確立することを目的に、2011年6月に発行された、エネルギーマネジメントシステムの国際標準規格です。

ISO50001の意義

ISO50001規格の導入により、エネルギーコスト及び温室効果ガスその他の環境影響の低減も図ることができるといわれており、ISO50001の認証取得によるメリットは様々なものがあります。

ISO50001の特長

  • ISO9001(品質)、14001(環境)と同様にマネジメントシステムに関する要求事項を規定した、第三者認証規格。
  • 日本の省エネルギー法と類似点が多いとされるため、省エネ法規制対象事業者の規格取得時の負担が軽減されたものとなっている。
  • 従来の品質・環境マネジメントシステムにはない、エネルギーレビュー等の要求が加わり、特にデータ測定・分析・評価プロセス、基準・方法論策定から文書類の整備まで要求事項が詳細に示されており、事業者が省エネ活動を進める上で有用である。
  • 品質・環境マネジメントシステム等、他のマネジメントシステムとの併用や統合が可能である。

日本におけるエネルギーマネジメントシステム規格動向

日本においては、これまでエネルギーマネジメントシステム規格の制定はされていないものの、オイルショック後の昭和54年に「エネルギーの使用の合理化に関する法律」(省エネ法)が制定され、これにより企業の省エネが推進されてきました。

省エネ法の目的
  • 内外のエネルギーをめぐる経済的社会的環境に応じた燃料資源の有効な利用の確保
  • 工場・事業場、輸送、建築物、機械器具についてのエネルギーの使用の合理化を総合的に進めるための必要な措置を講ずること

東日本大震災を契機としてより一層の節電が社会的な要請となっている中での発行でもあり、ISO50001の活用が一層期待されています。

また、2011年10月20日には、ISO50001の翻訳版であるJISQ50001が発行されています。