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自動車産業向け品質マネジメントシステム規格 IATF16949

IATF16949とは

IATF16949は2016年に発行された自動車業界のセクター規格(IATF規格)で、ISO/TS16949を前身とする品質マネジメントシステム(QMS)に関する国際規格です。ISO/TSとは国際標準化機構(ISO)が発行する技術仕様書(Technical Specification)のことで、IATF(International Automotive Task Force)によって1999年に第1版(ISO/TS16949:1999)が発行されました。2002年にはISO9001:2000に対応した第2版、2009年にはISO9001:2008に対応した第3版発行を経て、2016年にISO9001:2015に対応する際、ISO規格でなくIATF規格としてIATF16949:2016が発行されました。

IATF16949では、組み込みソフトウェアをもつ製品を含む、自動車関連部品の設計・開発、生産に該当する場合、組立、取り付け、および品質マネジメントシステム要求事項を定めています。

また、顧客規定生産部品、サービス部品、アクセサリー部品の製造を行う組織を対象とし、自動車産業サプライチェーン全体にわたって適用することが望ましいとされています。

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IATF16949の到達目標

規格書にはIATF16949の到達目標として、“このIATF16949規格の到達目的は、不具合予防、並びに、サプライチェーンにおけるバラツキ及びムダの削減を強調した、継続的改善をもたらす品質マネジメントシステムを開発することである”とあります。

すなわち、

  1. 不具合の予防に重点を置いた継続的改善
  2. サプライチェーンにおける欠陥予防
  3. バラツキ及びムダの低減

が、IATF16949の到達目標として掲げられています。

IATF16949を導入するために

IATF16949を導入するための第1ステップは、組織の現在のQMS要求事項とIATF16949の相違を理解することです。そのために、導入推進の中核となる要員は、IATF16949のシステム運用、IATF16949関連文献、外部の研修機関などを活用し、適切な教育を受けることが必要です。

また、組織内ですでに構築されているQMSがIATF16949の要求事項に適合しているかどうかを判定するために、差異分析を行うとともに、従業員がIATF16949および顧客固有の要求事項を理解することを確実にするための教育・訓練を実施する必要があります。