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サステナビリティコラム
~サステナビリティ活動とその背景~

みなさんは、「サステナビリティ」「カーボンニュートラル」「SDGs」「ESG」「CSR」「サーキュラーエコノミー」「ジェンダー」「ダイバーシティ」「フェアトレード」等々、誰かに「これって何のことですか?」と聞かれたら正しく答えることができるでしょうか?

特に昨今、「SDGs」や「ESG」といった英文字の羅列、「サステナビリティ」や「フェアトレード」のようなカタカナ英語が世の中にあふれ返り、何が何だか分からない!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この辺りは、いまさら聞けないし、なんとなくぼんやりとした理解で知っている風を装っている方も意外と多いかもしれません。

詳細を知りたい方は、私どもが提供している無料セミナーや、高度な知識が必要であれば有料セミナー等をご受講いただくことにして、ここではごくごく基本的なことに触れていきましょう。

ご承知の通り、近年、地球環境の保全に関する意識が高まってきました。

とりわけ、地球温暖化対策(気候変動問題)は急がれるものの1つとして、みなさんも認識されていることと思います。

過去の動きを振り返ってみますと、まず、1992年6月3日から14日にかけて、ブラジルのリオデジャネイロで「環境と開発に関する国際会議」が開かれました。172の政府の代表が参加し、NGOからも2,400人が参加するという大規模なものでした。この会議は「地球サミット」とも呼ばれ、持続可能な開発を目指す「リオ宣言」や21世紀に向けての環境保全計画である「アジェンダ21」、「森林保全などに関する原則声明」などが採択されました。

その地球サミットの中で結ばれた諸条約の1つが「気候変動枠組条約」です。この条約に基づき、毎年COP(締約国会議)を開催することが決まっています。また、この会議が行われるようになったことを契機として、みなさまにもなじみが深いISO 14001(環境マネジメントシステム)の普及が一気に進みました。

しかし、何も地球環境問題は温暖化だけではなく、海洋汚染、水質汚染、大気汚染、森林破壊等に対しても対応が必要なことはご承知の通りです。さらに、最近では「サステナビリティ(持続可能性)」や「SDGs」に代表されるように、地球環境問題のみならず、さまざまな課題に取り組むべきとの概念が広がりを見せています。その中でも特に認知度が高いのが「SDGs」でしょう。また、企業にとっては「ESG」が気になるところだと思います。

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193カ国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標を意味する「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の頭文字をとったものです。これらは、17の目標と169のターゲット、さらには244の指標で構成されています。目標は多岐にわたり、包括的に人類の課題を解決しようとしています。

地球環境問題に直接的に関わるSDGsの目標としては、「No.13気候変動に具体的な対策を」「No.14海の豊かさを守ろう」「No.15陸の豊かさを守ろう」が挙げられます。もちろん、他の目標でも間接的に地球環境問題に関わっているものもあります。

ここで知っていただきたいことは、私たち人類が解決しなければならない課題は地球環境(温暖化)だけではないということです。これらはほんの一部に過ぎません。

このような価値観の変化を受け、「CSR(企業の社会的責任)」に対する投資家の期待感も様変わりしました。それを反映させた投資が「ESG投資」で、特化した投資ファンドもあります。世界の解決すべき課題を環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の3つに分類し、この3つ観点から評価して、ESGに配慮した責任ある投資を行うことを「ESG投資」と名付けたわけです。投資家に、“短期的な収益だけではなく、中長期的企業価値が重要だ―つまりSDGsの達成に貢献している企業が投資対象になる”(=ESG投資)という考え方が浸透しつつあるといってもいいかもしれません。

世界全体では、ESG投資は約35兆3千億ドル(3千兆円超/115円換算)に達しています。ちなみに日本の国家予算が約106兆円ですから、その市場の大きさがお分かりいただけると思います。

ここまでで、企業にとって「ESG」や「SDGs」に取り組まなければならない背景が少しお分かりいただけましたか?

もちろんこのようなことだけではなく、例えば日本においても価値観が変化し、文化がどんどん成熟してきています。最近の学生が就職先を選定する基準に、その企業のサステナビリティに対する考え方や、SDGsへの取り組み姿勢も含まれ、より社会的に認められるブランディングも必要になってきています。

しかし、過去、環境問題に表面だけで取り組む企業や人々を「グリーンウォッシュ」と呼んだように、最近では形ばかりのSDGsの取り組みをする企業が「SDGsウォッシュ」と揶揄され、評判をむしろ落としてしまうようなことも起きてきています。これらの取り組みも、慎重にかからないと諸刃の剣となるため注意が必要です。

やるなら社会的使命感を持ち、魂を入れてちゃんとやることが成功への近道だと考えます。