【危機管理産業展2008】
日時:2008年10月8日~2008年10月10日
会場:東京ビッグサイト(東京都江東区)
危機管理産業展は、「『防災』・『防犯』・『リスク管理』という分野を横断的に網羅したわが国唯一の『危機管理総合トレードショー』」(参照:
危機管理産業展公式サイト)として2005年から毎年1回開催されており、世界的に注目されているイベントです。
10月8日から10日までの3日間、東京ビッグサイトで危機管理産業展2008が開催されました。
弊社では、BCMS(Business Continuity Management System=事業継続マネジメントシステム)にかかわるコンサルティングサービスをご紹介する展示のほか、「事業継続内部統制システムとしてのBCMS」を主題にプレゼンテーションを行いました。高まりつつある社会の危機管理意識・需要を反映して、第4回となる今年も、会場は非常な盛況を見せていました。
今年の展示で目立ったのは、GPSを利用した安否確認システム、サーバーを保護する非常電源装置といった情報機器類や、新型インフルエンザに対応するための医療防護服、メディカルキットなど、いわば危機管理における「ハードウェア」でした。
以前は著しく高価だったり、取扱いが難しかったりと、一般の企業による導入など考えられなかった機器が価格・性能ともにめざましく改善されています。今後、このような新製品が普及し、危機管理の大きな助けになることが期待されます。
しかし、そうしたハードウェアの充実とは対照的に、BCMSなどのソフトウェアは、まだ充分に整備されていないようです。
せっかく良い機材を揃えても、それを活かせる人員と計画がなければ宝の持ち腐れですから、もったいない話であるといわざるを得ません。
会場でも「机上では危機管理に関する規程を作成したものの、妥当性や有効性は検証できていない」とか、「事業継続マネジメントの担当者に任命されたので、仕事をしないわけにはいかない。仕方なく、手当たり次第に書類を整備しているが、本当に役に立つのかはわからない」といった声を伺いました。
弊社のプレゼンテーションでは、そうしたご担当者様のお悩みに応えるため、BCP(Business Continuity Plan=事業継続計画)とBCMSを自己診断する方法もご説明しました。お客様から「こうした実践的な話は初めて聞いた。とても助かる」とお言葉をいただいたほどで、やはり現場の方は苦しんでおられるようです。
実は、ご担当者様を苦しめている原因の一つは、先に盛況と申し上げた会場の中にも見られました。会場は確かににぎわっていましたが、来場者は若手から中年の方々――つまり、ご担当者様と、その上司である中間管理職の方々――がほとんどで、経営者層にあたる世代の方は、ごく少数だったのです。
危機管理や事業継続に最も大切なものは、経営者様のコミットメントです。これは、現場で作業にあたっている方の努力で補えるものではありません。全社的に取り組まなければ、真に有効なマネジメントシステムを構築することはできないのです。
方針を確立できないまま、危機管理に、事業継続に、防災に……と、現場任せの構築を進めても、それらがバラバラのままで、一体となって機能することはできません。まとまりのないシステムは把握することも難しいため、経営者様も管理できなくなり、つい現場任せにしてしまいがちです。そうなっては、たとえば株主代表訴訟・第三者責任訴訟などが起こった際に、「経営者として合理的な責任を果たしていた」と証明する力は弱くなってしまいます。
BCMSの主役は、経営者様です。積極的にコミットメントして、危機管理・事業継続・防災に一本の芯をとおすようなリーダーシップを発揮していくことが、危機管理産業展に並んでいた、様々なハードウェアとソフトウェアを活用するために必要となるでしょう。来年の会場には、もっと数多くの経営者様の姿が見られるよう、弊社も努力してまいります。
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